総合居酒屋が不人気になった理由

1980年代後半から1990年代には、主要駅前には居酒屋ビルが立ち並び、総合居酒屋と呼ばれるチェーン店が全国展開し、店舗数を伸ばしていた時代です。

 

総合居酒屋では、低価格で幅広いメニューがある事で、サラリーマンを中心に人気を集めてきました。
しかしそんな老舗の総合居酒屋は、現在どのチェーン店も苦戦を強いられている状況です。
ではなぜ苦戦を強いられているのかというと、リーマンショックが原因で景気が悪化し、居酒屋需要自体が縮小している傾向は確かにあります。

 

ですがそんな居酒屋業界の中でも、新しい形態の居酒屋は需要を伸ばしているので、一概に景気の悪化だけが要因とは言えません。
そして最大の要因は、老舗の総合居酒屋という業態が1980年代に誕生したもので、すでに30年以上が経過しているという点です。
もちろんメニューは昔と今とでは変化していますが、メニューを変えても新鮮さが少ない状況です。
つまりは、お店のブランド力やコンセプト自体がすでに消費者に飽きられてしまったと言えます。

 

そんな中で集客を集めている新しい業態の居酒屋の特徴は、専門居酒屋です。
幅広いメニューを止めて、焼き鳥や新鮮な魚介類など、1種類のメニューに特化した専門居酒屋が人気を集めています。

 

現在の消費者は昔と比べて、外食が特別な事ではありません。
そのため外食慣れしているので、安くても値段以上の価値がなければお店に来てくれません。
幅広いメニューがあっても、どれもそこそこ美味しいレベルでは、消費者は満足せず、専門性や付加価値を居酒屋にも求めるようになったのです。