居酒屋のルーツ

居酒屋という業態は、幕末にはすでに存在したとされています。
江戸や京都、大阪などで、
居酒屋は庶民の食文化を支える存在だったのです。

 

居酒屋の語源は、店先で酒を飲むという意味です。

 

元々、酒屋ではお酒を売り、そのお酒を家に持ち帰って飲む、
今で言うところの宅飲みが一般的でした。

 

しかし、客の一人が長屋であてもなく、一人でお酒を飲むのはわびしいと、
店先で飲むようになったのが始まりだと言われています。

 

そして店先でお酒を飲む人が増えてくると、
「居酒致し候」という張り紙をはり、
簡単なつまみを出す酒屋が出現し始めます。

 

そんな流れが定着し、居酒屋というスタイルが確立していったのです。

 

お酒は世界中に存在し、お酒が存在すると
自然にお酒を飲めるお店が出現する仕組みのようです。

 

それぞれの国に、それぞれの文化の中で、
居酒屋と呼ばれるスタイルが確立しているのも興味深い話です。

 

例えばビールで有名なドイツの居酒屋は、
修道院居酒屋がルーツだと言われています。
修道院と居酒屋という組み合わせは、不思議に思われるかもしれません。

 

しかし、お酒は神への供物という考え方は、世界中に存在し、
ドイツでも教会や修道院が巡礼者のためにお酒を提供していました。

 

世界最古のビール醸造所も、
修道士たちが中心となって造ったという記録が残されています。

 

また修道院以外では、村にも居酒屋が存在し、
農民達の集会所としての役割、食品店としての役割も果たしていました。

 

人が集まり、食べ物を提供する場所なので、
集会所や食品店としての役割は理解出来ます。

 

しかし居酒屋は当時、裁判や銀行業務など、
現在の居酒屋よりもはるか多機能性を持った場所だったようです。

 

世界の居酒屋のルーツを見るだけで、
その国の歴史を知る事が出来るのは、とても興味深い事ですよね。
銀座吉宗